Women portraits

- vanities for seamstresses and Affected Young Ladies

 

MONIKA BRUGGER

2018/04/20 fri - 04/29 sun

15:00−20:00(火木金)13:00−19:00(土日祝) 

月水曜休館・最終日は17:00 まで

 

4 月20 日(金)18:30 より作家在廊のうえレセプションを行います。

モリエールの戯曲、「才女気取り」にインスピレーションを得て、モニカは、女性たちの肖像を考察します。

モニカは、女性として生まれ育てられる過程に着目し、作品へと昇華させてきました。そこで鍵となるのが、指にまつわる作品群です。

70 年代に少女時代を過ごした世代は、人間として性別を超えて生きていく意味と、依然根強く求められる女性としての役割に葛藤したことも少なくないはずです。内へ内へと黙々と運針作業を強いられた少女時代が、彼女の作品に強い影響を与えています。

葛藤しながらも愛着を覚えずにはいられない愛おしさにまで、作品に昇華させるのに、ある程度の時間がかかったかもしれません。

 本展示の新しい作品のインスタレーションは、テーマを「Women portraits」とし、モリエール作品から得たインスピレーションを発展させてジュエリーと虚栄心の関係を探り、リサーチを進めます。何世紀にもわたって絵画の中に遍在している骸骨に纏わりつく生き物たち、ハエ、蚊、蝶を特徴とするヴァニタス* に行きつくと、人生の儚さと虚栄心を読みとり、現代の女性像へと表出させる試みとなりました。

 

* 寓意的な静物画のジャンル。人生の虚栄の儚さを描く


Monika Brugger

 

ドイツ出身 フランスを拠点に活動

Studio Monika Bruggerを1992 年設立

コンテンポラリージュエリー作家としてだけではなく

キュレーターとしても実績は評価されている。

ENSA-Limoges 美術アカデミーなどで指導

ヨーロッパを中心に世界中で個展多数 本個展は日本初。